グローバル人材とは??

日本では“失われた30年”を経験、GDPも1995年以降、下降・上昇を繰り返し国内経済の長期視点で停滞している現状。また、現在日本は人口減少による少子高齢化に直面しており今後GDPは衰退していくといわれている。国内市場が不透明な中、日本企業は生存するために海外市場へ目を向けている。

とはいえ、新型コロナウイルス(COVID-19) パンデミックで世界が大きく様変わりしたが、日本国内においても徐々に日常を取り戻しつつある状況。今後海外市場をどのようにとらえていくかがキーになると思われます。

さて、昨今「グローバル人材」という言葉を耳にするでしょうが、グローバル人材とはどのような人材をいうのか?定義として文部科学省、総務省などが以下を発表している。

▼文部科学省の定義

「グローバル人材」の概念を整理すると、概ね、以下のような要素。

要素Ⅰ: 語学力・コミュニケーション能力

要素Ⅱ: 主体性・積極性、チャレンジ精神、協調性・柔軟性、責任感・使命感

要素Ⅲ: 異文化に対する理解と日本人としてのアイデンティティー

このほか、幅広い教養と深い専門性、課題発見・解決能力、チームワークと(異 質な者の集団をまとめる)リーダーシップ、公共性・倫理観、メディア・リテラシー等。

グローバル人材の能力水準の目安を(初歩から上級まで)段階別に示すと、 ①海外旅行会話レベル ②日常生活会話レベル ③業務上の文書・会話レベル ④二者間折衝・交渉レベル ⑤多数者間折衝・交渉レベル この中で、①②③レベルのグローバル人材の裾野の拡大については着実に進捗。今後は更に、④⑤レベルの人材が継続的に育成され、一定数の「人材層」として確保されることが極めて重要。

※引用:「グローバル人材の育成について」(文部科学省)

▼総務省の定義

「グローバル人材」とは、第2期計画において、日本人としてのアイデンティティや 日本の文化に対する深い理解を前提として、ⅰ)豊かな語学力・コミュニケーション能力、ⅱ)主体性・積極性、ⅲ)異文化理解の精神等を身に付けて様々な分野で活躍できる人材のこと。

※引用:グローバル人材の推進に関する政策評価書

グローバル人材に必要なスキル・要件として【語学力】【コミュニケーション力】【協調性・柔軟性】【責任感・使命感】【チャレンジ精神】【日本人としてのアイデンティティー】の項目があげられるのだろう。

では、転職市場においてグローバル人材とは多くの求人者、求職者とお会いしている中で、決して “海外で働いていること” “語学力が堪能” がグローバル人材ではないということ。

国内拠点から国外を相手にした仕事と、現地にて勤務する仕事ではまた要素が違います。昨今、双方求人は増加しておりますが求められるものは違うと感じます。国内勤務の場合はやはり語学力(特に英語)が重要。しかし現地に勤務となると言語だけではなく、商習慣や現地の文化にも対応できる、コミュニケーション力や協調性や柔軟性が必要。

転職においては言えば、一番はチャレンジ精神、責任感、使命感であると思われます。海外駐在経験を活かし、国内で経営管理に従事したい、コロナ禍で帰国を余儀なくされたが、再度海外勤務をしたい、海外勤務でキャリア形成をイメージしていた方など、現在転職をお考えの方で、転職市場を知りたい方はぜひご登録ください。